5-2　贈与税は高いらしいけれど　どうなの？どのくらい贈与するとかかるの？

（回答）
贈与税の税率は課税価額により段階的に高くなっています。
働いた収入と違い、無償で得たものなので高めに設定され、また、相続財産を減らすために生前贈与をすることを防止するため、相続税よりも高くなっています。

贈与税の基礎控除は年１１０万円です。（平成１３年に６０万円から引き上げられました）
１１０万円までなら贈与税はかかりません。
2人以上から贈与を受けた場合は合算して１１０万円まで贈与税はかかりません。

相続時精算課税制度の創設（平成１５年１月１日から）

• 生前贈与につき、贈与時に贈与税を支払い、その後の相続時に相続税額から贈与税を控除し、贈与税・相続税を通じた納税ができる制度ができました。（非課税枠は２５００万円、住宅取得資金等の場合は３５００万円です）但し、一旦選択すると撤回はできません。

  • 適用対象者
    • 贈与者・・・６５歳以上の親（住宅取得資金等の場合は６５歳未満でも可能です）
    • 受贈者・・・２０歳以上の子で推定相続人（代襲相続人含む）
  • 適用手続

    受贈者はその最初の贈与を受けた翌年の２月から３月１５日までに贈与税の申告書に届出書を添付します。贈与財産の種類や金額、贈与回数に制限はありません。将来相続が発生したときは相続税の申告をして精算をする必要があります。

  • 贈与税額計算

    他の贈与財産と区分して

    （贈与財産価額−２５００万円）×２０％

  • 相続税額計算

    相続時に贈与財産と相続財産を合算して計算した相続税額から既に支払った贈与税相当額を控除します。

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